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韓国的お友達の極意 その3

「密度」

今回は、「内と外の感覚」について、書こうと思っていたのですが、煮詰まってしまいました。というわけで、このタイトルについてはもう少し自分の考えがまとまったら書くとして、今回は韓国に滞在していた時に感じた、「友達関係の密度」について書いてみたいと思います。

オンニとは韓国滞在中の後半、2週間で4度も会ってしまいました。日本的な感覚でいえば、普段の友達づきあいより、格段にこゆい関係です。わたしは、週2回韓国語の学校に通っているので、日本でもそういう関係の人はいますが、これは学校でできた友達だからであって、社会人ともなると、なかなかこうは会えませんよね。(その後、わたしは2003年にも3ヶ月韓国留学をしたり、オンニが仕事で2ヶ月日本に滞在したりしましたが、そのたびごとによく会っています。オンニが日本にいたときは「何でフルタイムで仕事してんのよ、会えないじゃない」となぜか怒られた。その割には週2回は会ってたな)

でも、こんな感じの友達関係は、韓国ではごく普通の部類に属する関係だと思います。ちょっと脱線しますが、じゃあ、友達でこれだったら、恋愛関係はどうなの? と思いませんか。わたしの若い韓国の友人によれば、「彼と付き合って6ヶ月になるけど、もちろん毎日電話はくれるし、週に4回か5回は会うわ。何するのって? ごはん食べたり、いろいろ」とのこと。「そんなに会ってて飽きない?」と聞くと、何を聞くのか、という顔をされました。また、別の友人が言うには、「韓国の男は大変だよ。毎日彼女に電話するのが当たり前だし、デートの後は、彼女を自宅まで送り届けるのが当然。たとえ、彼女の家が自分の家とまったく方向が違ってもね」だそう。韓国では、こと恋愛関係においては「あるべき男像」や「あるべき女像」、「あるべきデート像」というものが根強く存在していて、それを外れるとやりにくい、ということなのでしょうか。とすれば、もしかしたら「あるべき友達像」っていうのもあるのかしら? 週に何度か会うのが友達だ、というような。

お友達関係の話にもどります。韓国では、いったん自分の「内側」に入ったと判断されると、とたんに親身になったりして、付き合い方ががらっと変わるような気がします。「腰を据えてかかる」というか、密度がぐっと高くなるというか。

この密度がぐっと高まる瞬間、って何でしょうね。わたしの経験によると(この辺は万国共通のような気がするんですが)、好きな人/恋人の話、好みのタイプの話、好きな芸能人の話をすると、一気に打ち解ける場合が多いです。日本人よりも、韓国人とは、この手の話を結構早い段階ですることが多いかも。あと、年の話もすぐしますよね? 自分が相手にとって「オンニ」かどうか、っていうのをすぐ確認して、話をする時は「オンニ」と呼んだり呼ばれたり。こういう風に、「オンニ」という言葉ひとつで、自然に親愛の情が深まることもあるかもしれません。日本人同士の間柄では、なかなか「お姉さん」とは呼びにくいですよね。あるとすれば、あだなが「○○ねー(姐)さん」の場合ぐらい?

あと、忘れちゃいけないのが、韓国人の友達づきあいでは、ケンカする時はきちっとケンカするんだけど、仲直りも素直にするということ。わたし自身はほとんど経験がないのですが、友人の話によると、日本人の友達同士の関係よりも、本音をまともにぶつけ合う分、ハードな思いをすることがある、と言います。でも、そのことで相手が何を考えているのか、より深く理解できるきっかけになったし、もちろん自分が傷つくことはあったけれども、結果的には、友達との絆の深さを再認識するよい機会になったようです。ケンカが、関係の密度を高めることもあるんだな、と思いました。(その後、オンニもふくめ、何人かの韓国人とケンカしました。ケンカ、大事っすよ。特に韓国人との関係においては)

お友達関係編はこれにて。次回は、留学中に行ったウルサンについて、お届けします。

おまけ:先日、神話のファンミーティングに行って、初めて「生神話」を見ましたが、改めてドンワンの可愛らしさと、ジンのカッコ良さにしびれました。700人のオレンジ色の声援は、わたしの想像を絶するものでした…まさに韓国並み? このファンミーティングに、ソン・シギョンのコンサートに続き、またしても一人で行ったわたしって一体…。(すいません、2004年3月にある、神話の日本での単独コンサート、またしても行きます。目当てっすか? ドンワンなんだけど、あとは神話のファンを観察するのも目的です)



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